PrimaveraNa-気づけば旅が仕事だった。

ツアコンとして世界を飛び回り、現在スペインでガイドをする生活。こんな時代だから本気で旅を見直そう。

山好きは地中海バカンスでも山に登る

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Puig Campana 1406M

 

ビ-チ近くの家に家族で8日間滞在。

滞在中の家やいつも行くビーチから見えた変わった形の山。

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「あれに登りたい!!」

そう思い立ったら行かずにはいられない。夫に話すと

「じゃ、行ってみようか」こういう話は必ず進めてくれる人。

 

 早速村のインフォメーションセンターに行って情報収集。かなり難易度高い山だそうで。ま、でも富士登山も達成したんだから標高1400mなんて全然問題無し。

 そう簡単に思っていた私が甘かった事を後に思い知らされる。

 

登山は「山の標高」ももちろん大切だが、もっと重要なのは「標高差」。

 

富士登山人気の五合目吉田ル-トは標高2305m富士宮口頂上は3710m。  

標高差約1400m。 さらに、富士登山ということでその意気込みや準備、服装、持ち物も万全で挑む!標高が高い分息苦しさなどもあり、かなり厳しい登山

 

今回Puig Campanaは登山口標高370m。山頂1406m

標高差1000m超えビーチでまったり過ごし、ビール漬けの毎日に飽きたところに登ってみようか!という安易な意気込み。さらに富士登頂から10年以上も経っていることも忘れてはならない! 半そで半ズボンというどうしようもない身軽さで挑む

 

 日中は湿度が高い上、気温35度を超えてとてもじゃないが山歩きは無理。狙いは早朝。どうせ早く行くなら御来光を見よう!なんて調子に乗って言い出した私。

 

primaverana.info

 

当日、起床4時半。娘たちは義兄弟にまかせ、5時に車で出発、山の麓まで行く。

真っ暗な中、ヘッドライトを頼りに歩き続けるも周りの景色が全く見えない。ひたすら緩やかな登り道を歩く事2時間。順調楽勝なんてこの頃はまだ思っていた。

しかし、本当に厳しいのはこの後の1時間30分。わずか3KM弱の道のりを一気に600m強登って行く。石がゴロゴロ転がり滑る中、横は絶壁。足を滑らせると一気に谷底まで落ちる。この時点でもう空は薄明るくなってくる。でも、もう御来光を見るなんて余裕は一切なく、とにかく落ちないように岩にしがみ付くので精一杯。(写真を撮る余裕もなし)。どんどん後から来る登山者達に抜かされるも、「帰りは反対側に降りるから大丈夫」という夫の言葉を信じ下を見ないように登る。

しかし、山頂に近づくと、さっき追い抜いて行った人たちが下りてくる「山頂までもう少しだよ」なんて、優しい言葉を残酷にかけながら…。

まさか、あの命がけで登った崖を下りるなんてことになったら最悪。何があっても山頂から反対側の緩やかな道があると信じて山頂まで登る。

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Puig Campana 山頂 1406M

 山頂からの景色は今までの辛い登山を忘れさせてくれる最高の景色。遠くはAlicanteのビ-チまで眺めることが出来た。作ってきたシソ入りおにぎりを食べ美味しい空気を吸って、帰路のル-トを探すもやはり道は1本…。

 登山は用意周到で挑みましょう。

 

 

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