PrimaveraNa-気づけば旅が仕事だった。

ツアコンとして世界を飛び回り、現在スペインでガイドをする生活。こんな時代だから本気で旅を見直そう。

スペイン新学期 登校2日目クラス閉鎖 身近に迫るコロナの影響

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スペイン新学期がスタ-トし2週間が経ちました。

ちなみに、うちは娘が2人。小学校新2年生と新6年生。

3月突然のロックダウンから実に約半年ぶりに学校再開。感染者が増える中、不安だらけのスタ-トになりました。

早々不安的中。タイトルの通り、すでに2年生の娘は自宅待機状態です…。

予想よりも早かった!が正直な感想。

 

マドリ-ド公立学校が打ち出した主な対策は

●開始日をずらす。低学年が7日、高学年は17日

●時間差登校 低学年8時50分 高学年9時

●可能な限り1クラス20名以下(長女のクラスは25名で机周りにガードを付け対策)

●終日マスク着用

その他給食、休み時間の取り方など細かく規定があるものの、実際始まるとこんな事で感染が防げるわけもない。スタ-ト1週目にはもういくつもの学校が休校となっていました。

我が家は慎重に家族会議をし、下の娘も長女と同様17日登校にする許可を学校から貰っていました。スペインでは大体クラス全体の親グル-プチャットがあり、リアルタイムに質問したり報告しあったりします。どんな様子で新学期を迎えているのか毎日チェック。17日、満を持して登校した娘たち。

登校前日は眠れないくらいに興奮気味の娘達。そりゃそうですね、半年ぶりに友達に会うんだから。そんな娘たちを見守り登校させました。

心の中で、

「17日は木曜だし今週は2日だけ。しかも9月は半日だけだし大丈夫」そう言い聞かせながら…。

 

クラスメイト陽性発覚‼

19日。その週の土曜日。一人のママから

「11日から熱と咳で休ませていたうちの娘がさっき陽性判明した」

グル-プチャットでお知らせが。

うちの娘は17日から登校で直接接触はないのだけれど、他のクラスのみんなと2日間接触済。勿論、娘も14日間自宅待機。

 

ここからがスペインらしい。

公立はコロナ陽性が出た際、【Centro de Saludいわゆる保健所に報告→学校休校や諸々の指示】となっているのだけれど、土日は対応している担当がほとんど居ないらしく、月曜は学校に行くのか行かないのかでグル-プチャット100件超え。

「うちは行かせない」、「うちは仕事休めないわ」「これ、いつから数えて何日まで自宅待機なのかな」

など、個人レベルでの意見が飛び交い、結局自分の身は自分で守ろう状態。正式な休校と再開連絡がきたのは月曜の午後15時頃。

 

さらにその後、「PCR検査受けなきゃよね」なんて呑気な事を言い出すのだけれど、その先もみんなバラバラ

「うちの地域の保健所では、自分で予約して小児科行ってだって」

「うちはさっき小児科から電話かかってきてすでに予約取った」

ちなみにうちは連絡が来ないので必死で小児科に電話をするも未だに電話が一度もつながらず…。

こんな曖昧な状況で、しっかりと日本基準で仕事をしている私だけが「仕事キャンセル」。スペイン人達は仕事に行くのだからやりきれない。

 

スペインだから?初期対応の遅さ

 これに尽きる…。

【病院での対応】

陽性になった生徒の親曰く、11日に熱と喉の痛みを訴えた娘を緊急病院へ連れて行ったとのこと。そこで医者はいつもの風邪同様、解熱剤と痛み止めを処方し、様子見てね。と帰したのだそう…。こんなドンピシャの症状とこの状況で驚きの対応。

【学校の対応】

半年も学校がなかったのよ。週末に陽性の生徒が発覚した時の対応は?コロナ被害を大きく被った国なのに何も考えていなかったのか…。

【保健所と病院の連携】

受付する人によって答えが違う。スペインあるあるなんだけれど、コロナ対策でこれはだめでしょう。せめて、学校がスタ-トした9月は週末も合わせ迅速な対応をして行かないと広がる一方。スペインは感染者のみならず、死者も多いことを忘れてはいけない。

 

観光ガイドの私は1か月に一度オンラインの仕事があるかないかの状態で今月は仕事キャンセル。しかもツアー催行の前々日だったため、どれだけ会社に負担がかかったことか…。

スペインに居る限りは、怒りと悲しみを上手く流して前向きに生きるしかない…。

陽性反応がでた子は元気とのこと良かった。うちの娘も今のところ熱もなく元気。

検査が早く受けれますように。

 

 

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