スペインの伝統工芸品は独特のセンスが光ります。
思わず入ってしまいたくなる老舗陶器店がトレドにあります。
【J.SERRANO】英語版公式ホームページ↓↓
トレドで5代続く老舗中の老舗の陶器屋さん。【J.Serrano】
全て手作り、トレドオリジナルの作品で溢れています。
陶器に興味がなくてもこのエントランスは思わず入ってみたくなります。
スペイン文化の発展に欠かせないのが、8世紀に入植してきたウマイヤ王朝イスラム教徒の存在。高い文化と技術を持った彼らがメスキータを作り、地を耕したことでこの国も大きく変わります。彼らが乾いた地を耕し、水田を作ったことでバレンシア地方は米処となり、パエリアが生まれたのですから。
陶器もその一つです。モスクの壁を飾った陶器はキリスト教の王達を魅了しました。現在引き継がれている伝統陶器の技術やデザインはアラビアチックで他のヨーロッパとは違う独特の美しさがあります。14世紀初頭に発展したイタリアのマヨリカ陶器もスペインから伝わったと言わています。
陶器の街 TaLavera de la Reina(タラベラ デ ラ レイナ)
トレド中心から車で西に約1時間、TaLavera de la Reina(タラベラ デ ラ レイナ)は昔から陶器で有名な街でした。黄金時代(15~17世紀前半)、国王フェリペ2世がこのトレドからマドリードに首都を移したと同時に、王立修道院、博物館、図書館などの複合施設を備えた驚異のエル エスコリアル修道院を手掛けます。その壁をタラベラ陶器で飾るため大量注文することに。その後、スペイン領であった南米にもその技術が伝わりメキシコでもタラベラ焼きが浸透するのです。
J.Serranoは「オリジナル作品」と説明されていますが、タラベラの影響を強く得た陶器です。
入り口周りは非常に小さいお店ですが、実は地下がすごい。お客さんが少ないこの時期は電気を消して暗いのですが、店員さんに中を見たいと言うと地下を見せてくれます。
膨大な数のコレクション。所狭しと素敵な作品が置かれています。
店員さんがいきなりコップとコップをカンカンと鳴らして「丈夫で壊れにくいのもうちの売りさ」と説明しくれました。その後、私を日本人だと察し「NHKの取材も来たんだよ」なんてちょっと自慢気。
こんな素敵なマグカップで朝を始められたら素敵ですよね。タイルは全部デザインが違う‼‼
青を使ったデザインは14世紀から続いているデザイン。確かにアラビアンチックな雰囲気がありますね。できるだけ当時のままで引き継いでいるのもこのお店のこだわりだそうで。素敵です。
トレドでは、その他イスラム教徒達が愛用していたランプの文化も残っています。
トレドの一番分かりやすいソコドベル広場から歩いて10分強。
人気のエルグレコの大作【オルガス公の埋葬】で有名なサントトメ教会とエルグレコ美術館の間、元ユダヤ人街にあります。
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残念ながら現在、スペインから日本への郵便が困難なため日本ではなかなか手にはいらないみたいですね…。
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