PrimaveraNa-気づけば旅が仕事だった。

ツアコンとして世界を飛び回り、現在スペインでガイドをする生活。こんな時代だから本気で旅を見直そう。

マドリードクリスマスイルミネーション 2020-2021

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さて今年も始まりました【マドリ-ドのイルミネーション】。暗いニュースが続くスペインですが、クリスマスをできるだけ明るく照らそうと昨年より30箇所多い210箇所の広場や通りでイルミネーションを楽しめるようになっています。スペイン新聞El Paisによると、317万ユ-ロをかけて1080万個のLED電球が使用されたそうです。ちなみに昨年は308万ユ-ロの費用だったので今年はかなり力を入れたようですね。しかし、昨年とは違い観光客のいないマドリ-ド…。経済効果が通年より見込めない年にそんな税金をつぎ込んで!!なんて言っても仕方がありません。点灯したからには楽しみましょう。

マドリードのクリスマス | マドリード観光

クリスマスイルミネーション点灯時間 2020-2021

11月26日~1月6日(コロナの影響で変更になる可能性があります) 

通常は18:00~00:00点灯。以下は時間帯が変わります。

  • 12月24日、1月5日:18:00~03:00
  • 12月31日    :18:00~06:00
今年初☆登場のイルミネーション

マドリ-ドイルミネーションは世界で活躍するドイツ人建築家Ben Bosche(ベン・ボッシュ)を始めとする、デザイナー、ライトスペシャリスト達が手掛けています。それに加え今年はスペイン人デザイナーから成る【Asociación de Creadores de Moda de España(モードクリエイター協会)】(以後ACMEと表記します)が初参加しました。

creadores.org

 マドリードNO.1のクリスマスツリー

 スペイン0km地点があるソル広場で光輝く街最大のクリスマスツリー。14段あり、高さ35M、重さ25トン、9万個ものLED電球が使用されています。

今年は上記にも記載したACMEからデザイナーユニットDevota&Lombaがデザインを担当。彼らのファッションは完璧なカットラインや革新的なパタ-ンを特徴とし、まるで布で建築を創っっているようだと表現されています。そんな彼らが手掛けがツリ-がこちら。

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(左・中央)2020 (右)2019

ライトを点けていない時は中央写真のように折り紙を張り付けたような幾何学模様になっており、近未来的な少し冷たいイメージです。しかし、デザイナー達が心掛けたのは、「クラシカルで暖かみがあり、幼い頃によく目にしたクリスマスの風景」。そのため、昨年まで目にした原色を多く使用する華やかなツリーではなく、「柊の木」を思わせる優しいブルーグリーンカラーになっています。確かに点灯した写真(左)を見ると、どこか懐かしく誰もが思い描くヨーロッパの典型的なツリーのイメージになっていますね。個人的にこのエレガントな感じがとても好きです。

 ベラスケスの絵画から10Mの「ラス・メニ-ナス」

 今年初!コロン広場に登場した10mもある「Gran Menina(グラン・メニ-ナ)」

こちらもやはり、ACMEからAndrés Sardá(アンドレス・サルダ)がデザインを担当しました。デザイナーはランジェリーや水着など女性の体を美しく見せるデザインで有名です。今回手掛けた「Gran Menina(グラン・メニ-ナ)」がこちらです。

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10Mの巨大なメニ-ナ。インスピレーションはデザイナーが得意とするBustier(ビスチェ)。これは肩ひものない下着でコルセットに似た物です。美しく表現するために、3万7千個以上ものLED電球を使用した豪華な作品です。プラスティックダイヤモンドという特殊な素材とスパンコール、シルバーボールを使用し豪華な仕上がりになっています。なんと重さ1.3トン!インタビューの中で「この美しいラスメニ-ナスから希望の光を届けたい」と言っています。その願いが届くと良いですね。 

Meninas Madrid Gallery (メニ-ナス・マドリード・ギャラリー)とは?

 ラスメニ-ナス・マドリード・ギャラリーは2018年に発足した街おこしプロジェクト。17世紀に活躍した宮廷画家ベラスケスの絵画「Las Meninas(女官たち)」をモデルにした最新オブジェに世界中の著名人たちがデザインし街中に設置。

 2021年「Xacobeo シャコベオ年」も登場

 2021年はシャコベオ年です。カルロス5世広場にはガリシア州協力の元で長さ23m、高さ3.3mのシャコベオのイルミネーションが誕生しました。

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静かで見逃しがちですが貴重な年。2021年は明るい希望の光で溢れるような気持ちにさせてくれます。

 

 Xacobeo(シャコベオ年)って何?

伝説によると9世紀レコンキスタ(国土回復運動)中、星に導かれた羊飼いがイエス使徒である大ヤコブの墓をがガリシアで発見しました。その地を「Santiago de Compostela」と呼ぶようになります。Santiagoとはヤコブ、Compostelaはラテン語星の野を意味すると言われています。

ヤコブが殉教した7月25日が日曜日になる年が聖年、つまりシャコベオ年となります。

聖年は6-5-6-11年のサイクルでやってくるため、直近では2010年でした。ということで、来年2021年、2027年、2032年が聖年になります。100年に14回しか聖年が来ない事を考えるとやはり来年は希望の年になりそうですね。

レコンキスタについてはこちらのブログをどうぞ↓

primaverana.info

 賛否両論スペイン国旗イルミネーション?

 今年プラド通りに初登場!点灯前からテレビで賛否両論の声があった「スペイン国旗」のイルミネーション。各局テレビでは街頭インタビューの様子が放送されました。

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Telemadridより

反対派の声からは「クリスマスのセレブレーションに政治色を入れるべきではない」という意見が多く挙がっていました。逆に賛成派からは「今年困難をともに闘ったスペインを称える意味で良い」という意見が…。

バルでスペイン人が集まるとすぐに政治討論が始まるこの国でスペイン国旗をイルミネーションに入れるとはかなりの覚悟があったはず。外国人の私からすれば、それほど気にならないこのイルミネーションも現地では違った意味で盛り上がりを見せています。

  2019年から誕生したグランビアのGran Bola(グラン・ボラ・写真左)今年も登場。直径12M、4万3千個のLED電球が使われ7トンの重さがあります。1日3回、耳と目で楽しませてくれます。(18時30・20時・21時30各6分間)。また、セラ-ノ地区も今年はポップでカラフルな宝石箱のような遊び心たっぷりのイルミネーションになっていて見逃せません。

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スペインのクリスマス風景や習慣をスペイン現地ガイドが解説します。

12月15日(火)・29日(火) 日本時間20時(1時間)~バルから生中継‼‼‼好評につき29日も催行決定です。

www.myushop.net

 

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