3月のロックダウンから仕事がほぼ無い私は今まで手伝うことが出来なかった小学2年生の娘の宿題、特に苦手な「算数」に付きっ切りです。スペインの教科書と日本の教科書を使い徹底的に教えていますが日本とスペインの学習のスピードの違いや教え方に戸惑う事が多くあります。スペインでは小学校2年生1学期の時点で3桁の引き算が登場。かなり苦戦しております…。
ちなみに、スペインでは同じ公立でも学校によって教科書が異なります。どれだけの学校がこの方法で算数を教えているかは不明ですが、7歳の娘の通う学校では3桁の引き算を全て足し算の概念で教えている事にあまりにも驚いたのでご紹介したいと思います。
使用している教科書は「ANAYA」。
ある日、担任の先生から「3桁の引き算に生徒が手こずっているので家でこの動画を使って教えて下さい」とメールが来ました。先週までは2桁の引き算を順調にしていたので3桁も同じだよと教えようと思い、映像を見て衝撃!私の中では全く無かった概念で計算を教えていました。その衝撃動画がこちら↓↓(スペイン語ですが映像だけでも理解できます※最初の公告映像はスキップできます)
「720-457」のひっ算です。繰り下がりもあり、小学校2年生1学期にしてはなかなか難しい問題ですね。
まずは1の位から「0-7」はできないので「10-7」にします!納得。
説明では、「10-7」にした際に、下の段10の位の「5」の横に忘れないように緑の○印を付けました?ここで「5+1」という謎の足し算が登場!
この後はスペイン人得意の足し算。「7」から指で1ずつ足して数えます。「8.9.10」3つ数えましたね。1の位の答えは「3」。
ここからは足し算三昧。
10の位も「2-6」はできないので「12-6」にして下段の100の位「4」には緑の○印を入れておきましょう。
下の段10の位「5+1=6」から「7.8.9.10.11.12」と6足したので10の段の答えは「6」
下段100の位も「4+1=5」から「6.7」と2つ足したので答えは「2」。
なんと足し算のみで答えを出しました。
確かに答えは正解。今ままでやってきた「繰り下がりの概念」を完全に無視する勢いのある説明。「何故そうなるのか」を追及する私にとっては納得がいかない。なぜなら、先週の2桁の際にはきっちり繰り下がりで教えていたのですから。
2桁と3桁の間に何が起こったのか‼‼ 教科書も唐突に下段に1を足す方式に変わっていて「なぜ」の説明が無し。それでは7歳児混乱することでしょう。
スペイン人の夫は「分かりやすくて簡単な方法が良いに決まってる、僕もこうやって計算している」との事。
6歳まで日本で育ち、現在小学校6年生の娘は「ママに最初に教えてもらった繰り下げ式でずっとやってきた」そうで。
-国が違えば方法も違う。
「郷にいては郷に従え」でも、はやり自分の意思を貫き通したい時だってあるのだ。
このブログは「はてなブログ」で運営しています。
はてなブログの方は読者登録も宜しくお願いします☆