スペインではクリスマスシ-ズンが近づくと勤め先から「Cesta・de・Navidad」(セスタ・デ・ナビダ)と言ってクリスマスバスケットを頂きます。2020年はコロナの影響で不況が続いたので今年は無いだろうなんて思っていたら、夫が貰ってきました。‼‼
値段によって異なりますが、一般的にはアルコ—ル類、スイ-ツ類、腸詰類のハムやチョリソ、パテの瓶詰などが入っています。今年の我が家のセスタはこちら
BEBIDAS ドリンク
1 Botella de Whisky de malta GLEN TURNER Estuchado 75 cl ウィスキー
1 Botella D.O. “Cava” CODORNÍU Clásico Brut Nature 75 cl カバ(スペインのスパ-クリングワイン)
1 Botella de Vino D.O.Ca. “Rioja” PUERTA VIEJA Tinto Crianza 75 cl (リオハ産赤ワイン)
1 Botella de Vino Tierra de Castilla PATERNINA Tinto 75 cl (カスティ-リャ赤ワイン)
1 Botella de Vino Tierra de Castilla FAUSTINO RIVERO ULECIA Blanco Chardonnay 75 cl (カスティ-リャ白ワイン)
TURRONES Y DULCES (お菓子類)
1 Torta de Turrón de Alicante I.G.P. “Jijona” PICÓ Alta Selección Suprema 150 g (固いトゥロン)
1 Tableta de Turrón de Jijona I.G.P. “Jijona” PICÓ Alta Selección Suprema 150 g (柔らかいトゥロン)
1 Caja de Bombones LINDT LINDOR 200 g (リンド—ルのチョコレ-ト)
1 Estuche de Surtido Mini E. MORENO 600 g (ポルボロン菓子)
1 Estuche de Trufas al Cacao Puro LACASA 100 g (チョコレ-ト)
1 Estuche de Barquillos Duetto RIFACLI 120 g (チョコレ-ト)
スペインのクリスマスにはアーモンドと蜂蜜を使ったお菓子がよく食べられています。トゥロンは地中海沿いのアーモンドの産地であるアリカンテが発祥と言われており2種類。アリカンテ風はアーモンドがゴロゴロと入っていて固いヌガ-のようなお菓子。ヒホナ風はアーモンドをペーストした柔らかいヌガ-です。これらのお菓子はイスラム教徒達から伝えられたもので伝統的で素朴な味がします。また、ポルボロンもやはりアーモンドの粉で作られており、ホロホロと溶けるような味わいがどこか日本のきな粉と似ていてやはり素朴な味わいです。
イスラム教徒とスペインの関係についてはこちらをどうぞ↓
CONSERVAS Y VARIOS (バリエーション)
1 Tarro de Confi tura de Frutos Rojos PRISCA SEDUCCIÓN 250 g (ベリーのコンポ-ト)
1 Tarro de Mousse de Oca Trufado ZUBIA 100 g (トリュフ入りのパテ)
1 Lata de Mejillones en Escabeche ARLEQUÍN 111 g 13/18 Piezas (ムール貝の缶詰)
EMBUTIDOS Y QUESOS (腸詰とチ-ズ)
1 Paleta de Cebo Ibérica JULIÁN DEL ÁGUILA Pieza 4,3 kg aprox. (ハモン・イベリコ※前足)
1 Chorizo Ibérico de Bellota MANUEL GUILLÉN Pieza 500 g aprox. (イベリコ産のチョリソ)
1 Salchichón Ibérico de Bellota MANUEL GUILLÉN Pieza 500 g aprox .(イベリコ産サルチチョン)
1 Queso Curado PORTILLO Etiqueta Verde Pieza 500 g aprox. (チ-ズ)
以上
何と前回のブログで紹介したハモン・イベリコが セスタに入っていました‼‼‼ただし、Paleta(パレタは前足)で白タグです。しかし、イベリコはスペインで生産されているハモンの中で10%に満たない貴重な黒豚。
イベリコ豚のランクについてはこちらをどうぞ↓↓
こんな時は、実家が元レストランで料理人だった義父に仕込まれた夫の腕が鳴ります。
生ハム専用台やナイフはばっちり揃っています。しかし、一般の家庭でこれらの物が揃っていない場合はス―パ-に行き、腸詰専用コーナーで頼むと有料でカットして真空パックにしてくれます。スペインならではのサ-ビスですね。
ナイフは2種類。生ハム専用ナイフ、我が家は勿論Arcosのナイフ。そして小さいナイフはIKEAです。
1734年創立Arcosナイフ
スペインの刃物は伝統工芸の一つです。世界的にも有名な【古都トレド】の刃物は知名度が高く、映画「ロード・オブ・ザ・リングス」や「ロビン・フッド」などの剣をプロデュースしています。現在、世界のミシュランシェフたちも使っているArcosのナイフも18世紀創立という長い歴史を誇っています。マドリード南Albacete(アルバセテ)で生れたJuan de Arcos(フアン・デ・アルコス)が1734年素晴らしいハサミを開発したことから始まり、現在は世界に知られる刃物ブランドに発展しました。スペインブランドの刃物ということで生ハムナイフは人気のお土産の一つになっています。
さて、袋から取り出した生ハムの足は少し休ませた後に設置します。
①蹄が下に向くように乗せ固定した後、台の右側に出ている取っ手を回し両側の板を締めることにより、足をしっかり固定させます。
②固定したら、ミニナイフで外側の脂部分を身が出てくるまで取り除いていきます。
この時、脂を全部取り除かないように注意しましょう。あくまでも食べる部分だけ脂を除去します。
赤い身が出てきたら、ハモン専用ナイフを使っていきます。利き手でナイフを持ち(夫は左利きのため写真は左手)、反対側の手はナイフの上からカットしたハモンを素早く取っていきます。スペインはイタリアのプロシュートと違い、一口で食べれる大きさに薄くカットしていきます。
食べる分だけカットしたら切り口が乾かないようにタオル、またはラップをしておきましょう。切りたては格別!この足があるうちはワインが欠かせない我が家です。
クリスマスの雰囲気やバルの様子をライブで楽しむことが出来るオンラインツアー絶賛受付中。生ハムやスパニッシュオムレツも登場します。ワイン片手にご参加下さい。
12月29日(火)日本時間20時~(約1時間)
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