美術館って楽しみ方が色々。
所要時間、目的、年齢層によって各々の見方があって不正解はありません。
ここでは、マドリードガイドの私流【プラド美術館】の楽しみ方をご案内したいと思います。あ-‼‼美術館に行きたい!でも行けない!家で楽しんで下さい。今回お伝えする内容はネット環境さえ整えていればスマホ一つでプラド美術館を堪能できる情報です。
思いが熱いので3回(?多分)に分けて案内していこうと思います。
私流①
プラド美術館は歴代の国王様が収集した王家のコレクション。特に黄金時代(15世紀後半~17世紀前半)の国王が集めた作品が土台となっています。
スペイン黄金時代は、フィリピン、新大陸、西ヨーロッパの殆どがスペイン国王の手にあったんです。
想像してみて下さい。スペインが世界の頂点!国王に気に入って貰えば仕事が激増!って考えますよね。世界中の名だたる画家が「国王に絵を~」となるわけです。だから、この美術館は戦利品ではなく王家の純粋なコレクションを中心とした世界に数少ない貴重な美術館なんです。
国立 プラド美術館を1分で知る
18世紀カルロス3世の命で造った元自然科学アカデミ-を美術館としてフェルナンド7世(カルロス3世の孫)が1819年開館。
油絵7600枚、彫刻1000点、版画4800枚、素画8200枚を所有しているが展示されているのはほんの一部。
大きく分けて、国立プラド美術館の作品は1900年代中旬までのア-ト、国立王妃ソフィア芸術センタ-はそれ以降の現代ア-トが展示されている。よく質問されるピカソのゲルニカはソフィア美術館、現代ア-トです。
現在、全予約制で入場可能だが、見れる場所は通常点よりさらに縮小されている。(2020年9月現在)
私流②
プラド美術館は年代順にみると一層楽しい。
国王のコレクションなので、その時代に流行っていた描き方、時代背景、人間関係がとても色濃く出ているのがこの美術館の大きな特徴。元ツアコンという仕事上、世界中の美術館を回りましたが、ここまでスト-リ-性と絵画同士の関連性が深い美術館は他にはない!!と言い切りたい。(あったら教えて下さい)
どれだけ凄いかを知ると、さらに美術館が楽しいですね。
では本題ですが、絵を実際見ないと何のことか分かりません。本を購入しなくても大丈夫。プラド美術館オフィシャルページに絵が掲載されているんです。さすが世界のプラド!
↓↓↓
こちらが↓↓トップページ(トップぺ-ジもオールスタ-がズラリ。凄いですね)
①「ES」スペイン語または「EN」英語お好きな方を選びます。
②「COLECCIÖN」をクリック
③Línea del tiempoをクリック (コレクションの年表)
こんな素晴らしく便利な年表があるんです!!ますますプラド美術館て素晴らしい。
この年表、絵をクリックするだけで説明が表示されます。年表軸も左、右にスライドさせることが可能です。
見たい画家と絵が分かってる場合は右上→の中にタイトルや画家の名前を入れて検索。
ちなみにこの年表、上段が世界の画家、下段がプラド美術館所有の作品。驚くことに、上段の絵もクリックすると説明が出てくるんです。
さて、見たい絵をクリックして下さい。例えば知名度の高い【フラ アンジェリコ】
(例)フラ アンジェリコ
画面右側【+ -】マークをクリックし見やすい絵の大きさに変更して下さい。
そのすぐ下イヤフォンマ-クをクリックするとなんと音声ガイドが楽しめます。これも英語、スペイン語が選択できます。
これだけでも充分ご自分で自宅で楽しめますね。
どれだけのコレクションがあるのかこの週末に楽しんでみて下さい。
本日はここまで…。
次回は、絵を見る順番をご案内します。
絵に隠された時代背景、画家同士の関係性を探りながらご案内していきます。きっと一段と絵画が面白くなるはず。
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